はじめに
フジテレビで2025年に放送された『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』は、
不登校、LGBTQ、教育、家族問題など――
今の社会が抱える課題をリアルに描いた作品です。
主演・香取慎吾さんが演じたのは、かつて報道マンとして働いていたものの、
ある不祥事をきっかけに人生が転落し、現在は無職同然の男。
そんな彼が、亡き妹の遺した家族と一緒に“ニセモノ家族”として暮らし始める――
という、少し風変わりな設定の中で、彼の発する言葉がとてもリアルで、
どこか今を生きる私たちに突きつけられているように感じました。
このドラマを観て、私自身も「生きづらさ」と向き合った過去を思い出しました。
夢を諦め、就職に出遅れ、周囲と比べて落ち込んでいたあの頃――
将来に希望を持てず、自分を責め続けていた毎日。
そんなときに、このドラマの“ある言葉”が、私の心をそっと救ってくれたのです。
この記事では、ドラマの中でも特に心に残った名言を5つ紹介し、
そこから私が何を感じ、どう向き合ってきたのかを綴っています。
※本記事で紹介している名言は、ドラマ『日本一最低の男※私の家族はニセモノだった』
(フジテレビ)より引用しています。
人生につまずいている人
将来に不安を感じている人
前を向きたいけど、なかなか踏み出せない人
そんなあなたに、少しでも寄り添える記事になれば嬉しいです。
公式サイト:日本一の最低男 ※私たちの家族はニセモノだった – フジテレビ
名言①
「とにかく安心させてあげて。傷なんて癒さなくても、抱えたまま生きていけるって」
わたしの感じたこと
この言葉を聞いたとき、「ああ、それでいいんだ」って思えた。
過去の失敗とか、人から言われたキツイ言葉とか、
全部ちゃんと消さないと前に進めないって思い込んでたけど、
このセリフが、「そのままでいいよ」って言ってくれた気がして、すごく安心した。
きっとこれからも、ふとしたときに痛むことはあるけど、
その傷を無理に忘れようとしなくていい。
傷を抱えたままでも、生きていけるって思えたのは、この名言のおかげ。
名言②
「みんなが頑張らなくていい場所は、みんなで頑張ってちょっとずつ作るもんなんだって」
わたしの感じたこと
この言葉、すごく優しいのに、どこか強さもあるなって思った。
わたし、これまで「頑張れない自分」はダメだって思ってた。
職場でも、学校でも、みんなが当たり前にこなしてることが
うまくできない自分が、すごく情けなくて。
でも、この名言を聞いたとき、
「頑張らなくてもいい場所って、自分で作ってもいいんだ」って
はじめて気づいたんよね。
誰かが全部用意してくれる理想の居場所じゃなくて、
誰かと一緒に、ちょっとずつ作っていく。
「甘える」とか「逃げる」じゃなくて、それもちゃんとした“生き方”。
今の私が少しずつ心穏やかに過ごせてるのは、
あの言葉を心の片隅に置けるようになったからかもしれない。
名言③
「知るってさ、他人事から自分事になるってことなんじゃないかな」
わたしの感じたこと
この言葉を聞いたとき、
胸の奥で何かがストンと落ちた気がした。
「誰かが困ってる」って話を聞いても、
それが自分の身に起きたことじゃなければ、
どこか“遠い世界のこと”みたいに感じてた。
でも、本当は違った。
たとえば、わたし自身が夢を諦めたこと。
就職にうまくいかなかったこと。
あのときの悔しさや孤独を経験したからこそ、
同じように悩んでる誰かの話を「自分ごと」として受け取れるようになった。
“知る”って、情報だけじゃなくて
心で感じて、考えて、関わろうとすることなんだと思う。
この名言に出会ってから、
わたしは「無関係なふり」をしなくなった。
目の前の誰かの苦しさに、少しでも寄り添える人でありたい。
そう思えるようになったのは、あの一言のおかげ。
名言④
「逃げてもいいってよく言うけど色んな所で、色んな人が言われたら楽だし、言う方もなんか気持ちいいけど じゃあ、逃げた後は誰が責任取ってくれんのって、逃げてもいいに追いついてないんだよ 社会が」
わたしの感じたこと
「逃げてもいい」って、よく聞くし、
実際にわたし自身もその言葉に救われたことがある。
でも…正直、本当のところはどうなんだろう?って思ってた。
逃げた後の生活、逃げた自分への後悔、周囲の目、将来への不安…。
全部を受け止めるのは、結局自分なんだってことに気づいた。
「逃げてもいい」って言葉は、
やさしいけど、ちょっと無責任に感じることもあった。
言われて嬉しいけど、言われるたびに
“その先はどうすればいいの?”って不安が残ってた。
この名言は、そのモヤモヤをズバッと言語化してくれた。
ああ、そうなんだよ、社会がまだ追いついてないんだ。
「逃げる選択」をしても、それを支えてくれる環境が
まだ十分じゃないっていう現実をちゃんと突きつけてくれる。
だからこそ、「逃げ」じゃなく「選択」って言葉が大事なんだと思う。
選択には責任も覚悟もついてくるけど、
それを認め合える社会であってほしい。
わたし自身も、自分の選択を守ってあげられるようになりたい。
名言⑤
「逃げるじゃないよね?選択」
「今の社会はまだ選択肢が足りない 生き方、学び方、働き方 全然足りてない 俺は選択肢を作りたい」
わたしの感じたこと
このセリフは、ドラマの中でも特に印象に残ってる。
そして、何度も何度も心の中で繰り返してる言葉。
わたしは「逃げた」と思ってた。
夢を諦めたことも、就活から距離を置いたことも、
みんな“逃げた結果”だって、そう決めつけてた。
でも、この言葉に出会ってからは
「逃げじゃなくて、選んだんだ」って
自分に言い聞かせられるようになった。
そして、たしかに今の社会って
“こうじゃないとダメ”が多すぎる気がする。
正社員じゃなきゃ、結婚しなきゃ、
年齢に合ったキャリアじゃなきゃ…みたいな。
もっと自由に選べる社会だったら、
もっと早く自分を認められてたかもしれない。
だから今、わたしも「誰かの選択肢を増やせる人」になりたいって思ってる。
このブログもその一歩。
名言や体験を通して、誰かの“迷い”や“モヤモヤ”を
ちょっとでも軽くできたら、それが一番の喜びかもしれない。
おわりに
人って、たった一言の言葉に救われることがあります。
「自分はこのままでいいのかな」
「頑張りたいけど、もう頑張れない」
そんな気持ちを抱えていたあの頃、
ドラマの中の“ある言葉”が、私をふっと軽くしてくれました。
その名言が、どうしてそんなにも刺さったのか。
あのとき私は、何に苦しみ、どう変われたのか――
そんな体験を、ありのままに綴った記事があります。
もしよければ、そちらも読んでみてください。
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