※この記事はドラマ『だが、情熱はある』の内容に触れています。ネタバレを一部含みますので、未視聴の方はご注意ください。
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『だが、情熱はある』が心に刺さった ― 報われたいと願うすべての人へ
正直、もう何が正解かわからなくて。
頑張っても頑張っても、うまくいかない日々にしんどくなる。
そんな時に見た『だが、情熱はある』。
オードリーが敗者復活戦からM-1決勝に進んだ瞬間、
気づいたら、涙が止まらなかった。
なんで泣いたのか、自分でも最初はわからなかった。
でも、たぶんこう思ってたんだと思う。
「こんな瞬間がいつか自分にも来てほしい」って。
ブログだけじゃなくて、仕事でも変わりたくて転職して、
それでもまだ足りなくて、もがいて、
嫌な思いもしながら、自分なりに現状を変えようとしてきた。
だからこそ、このドラマが心に響いたのかもしれない。
📌この記事でわかること
- なぜ『だが、情熱はある』が“報われたい人”の心に響くのか
- 全話視聴した筆者が、涙した名シーン・名セリフ
- このドラマから感じた、もがきながらも進むことの尊さ
「何者かになりたい」── 山里の懇願
何者かになりたいんです
俺にとっての「何者」は
芸人なんです
何者かになったら
モテると思うんです
モテたいんです
面白いことなら努力できるんです
これなら何者かになって
モテる自分を少し・・・
少し好きになれそうなんです
俺は自分のこと面白いと思ってるんです
このシーン、めちゃくちゃ刺さった。
「何者かになりたい」って、どこかでずっと思ってる。
誰かに認められたい、自信を持ちたい、自分を好きになりたい。
それを、山ちゃんは恥も見栄も捨てて、ただただ“正直に”ぶつける。
人として、ここまで言える強さってすごいなって思った。
きっと、がむしゃらに何かを目指したことがある人なら
このセリフは絶対に心に響く。
「今、一番熱を込められるのは、これかなって…」
── 山里と若林、別々の面接会場での“本音”
● 山里のNSC面接(関西会場)
大学の校歌を歌い、こう切り出す。
「最近、失恋しまして…その話をしてもいいですか?」
合コンで知り合った女性と、いい雰囲気になっていた山ちゃん。
告白もしてないのに“付き合ってる”と思っていたが、
形式的に気持ちを伝えるとあっさりフラれる。
「好きになろうとしたけど、好きになれなかった」
「それって、超小規模な結婚詐欺じゃないですか?」
ボケでもなく、ただひたすら失恋に傷ついた自分をぶつけたあと、
面接官に聞かれた。
「なんでその話をしようと思ったの?」
その時、山ちゃんはこう答える。
「今、一番熱を込められるのは、これかなって…」
● 若林のNSC面接(関東会場)
保育園のころ、運動会の玉入れでギャラリーに向かって玉を投げた話。
そのビデオには、父の「あいつ、だめだな」という声が入っていた。
「親だろうが、誰だろうが、人を見下しちゃダメでしょ」
「どうなってんだよ」
笑いの場にそぐわない、本気の怒りと悲しみをぶつけたあと、
面接官に問われる。
「なんでその話をしたの?」
若林も答える。
「今、一番熱を込められるのは、これかなって…」
🔥 “笑い”よりも“熱”を優先した二人
当時まだ出会ってもいない二人が、
別々の会場で、同じように“心から語れること”を選んでいた。
それはたまたま失恋だったり、家族への怒りだったり。
でも共通していたのは、
**「人にどう思われても、本気の言葉をぶつけた」**ということ。
うまく笑いにならなくても、場に合ってなくても、
きっとただ“自分のお笑いへの熱”を伝えたかったんだと思う。
「つらい、惨め、恥ずかしい…」── 若林の独白と葛藤
みんなは就職していい暮らしをしている中
オーディションには受からない。
前説でさえ上手くいかない。
「もう辞めよう」と、何度も思っていた。
でも、心の奥では悔しかった。
本当はまだ諦めたくなかった。
だからこそ、春日に「辞めたい」と言ってほしかったのかもしれない。
自分一人じゃ、辞めることすら決められなかったから。
それでも春日は言わなかった。
「若林が決めたことに従う」と。
それが逆に、若林を前に進ませた。
「つらい、惨め、恥ずかしい…」
この言葉には、若林のすべてが詰まっていた。
自信がなくて、認められなくて、でも前に進みたい。
そんな葛藤の中で、もう取り繕う余裕もなくて、本音を吐き出すしかなかった。
不幸じゃないと、努力できないんですかね?── 春日の静かな問いかけ
若林が「辞めたい」と言ったとき、春日はこう返す。
「あの、私どう考えても幸せなんですけど。
だから・・・これからも頑張りたいんですけど。
不幸じゃないと努力ってできないんですかね?
やめるにしても、続けるにしても、任せます」
大きな声じゃなく、叫ぶわけでもなく。
でも、静かに真っ直ぐ突き刺さる言葉だった。
自分の“幸せ”を認めながら、それでも努力を続けたい。
そんな春日の姿勢に、若林もまた何かを受け取ったんだと思う。
嫉妬と怒りで走ってきた日々── 山里の“復讐ノート”
僕が全然仕事ないのに「明日のラジオめんどくせえ」って言ってきた同期。
僕たち学園祭1校も行ってないのに「俺ら15校行きましたけど、山里さんは?」って聞いてきた後輩。
「すぐ解散する」とか「すぐ飽きられる」とか言ってきた社員。俺はずっと、そういうヤツらへの嫉妬や怒りを原動力にして頑張ってきました。
だけど、最近、応援してくれる人を思い出して頑張れてる自分に気付いたんです。
これって、エンジンが増えたってことなんですよね。
このときの山ちゃんの目は、本当に真剣だった。
怒りや嫉妬という“負の感情”を、前に進む力に変えられる強さ。
そしてそれだけじゃなくて、「応援される喜び」にもちゃんと気づいてる。
誰だって、ムカつくやつの顔を思い浮かべて頑張ることはある。
でも、それだけじゃ心がすり減ってしまう。
応援してくれる人の存在が、「新しいエンジン」になっていく。
山ちゃんのこの変化は、きっと多くの人の心にも響くと思う。
「その話、面白いよ」── ラジオオーディションでの若林の“本音”
ラジオのオーディションで「なんでもいいからエピソードトークを」と言われた若林。
最初は春日の話をし、それを審査員に「人の話するんだね」と返される。
そこで若林は、自分の“情けない”話を語り出す。
「僕、トークライブやってるんですけど、相方の部屋でやってるんですね──」
「好きな子がいて、会うのは公園。ファミレスにも入れなくて──」
仕事も金もなく、恋愛もうまくいかない。
ただただ“惨めで恥ずかしい”自分の話を、必死で語った。
その話を聞いた審査員が返した言葉。
「君ね、その話、面白いよ」
「人がね、本気で悔しかったり、惨めだったりする話は、面白いんだよ」
笑わせようとしたわけじゃない。
ただ“今の自分”を真っ直ぐ語っただけ。
でも、それこそが人の心を動かすんだと、このシーンは教えてくれた。
そして若林は、このオーディションに合格する。
「成功しても、悩みは消えない」── ラジオで披露された漫才
2016年。
南海キャンディーズは再びM-1を目指していた。
けれど、結果は準決勝で敗退。
さらに敗者復活戦にも、スケジュールの都合で出られなかった。
それでも彼らは、山ちゃんのラジオで
**“M-1で披露するはずだった漫才”**を、堂々と届けた。
このシーン、涙が止まらなかった。
敗者復活も辞退して、もう勝ち負けじゃない舞台で、
ただ「やりたかった漫才」を全力でやっている。
負けても、続ける姿が胸に刺さった。
人生って、きっとずっと悩みの連続なんだと思う。
夢を叶えても、不安は残るし、次の壁がくる。
だからこそ、
「今、頑張りたいことを精一杯頑張る」
それが、もしかすると一番大切なことなんじゃないかと思った。
『だが、情熱はある』は、そんなメッセージを
静かに、でも確かに伝えてくれるドラマだった。
「たりてない」まま、たしかな何かを残していった──最後の『たりないふたり』
若林:俺は、足りてる側に行くぞ
山ちゃん:待てよ……たりない……たりないふたりはな
12年続いた『たりないふたり』のラストライブ。
若林が“足りてる側”へ行くと宣言し、山里がそれを必死に止める。
武器もやり方も見つからない中、
それでも“たりてない自分たち”で戦い続けてきた二人。
その生き様は、たとえば**新潟のDJ(DJ松永)と大阪のラッパー(R-指定)**のように、
まだ無名だった「明日のたりないふたり」にも受け継がれていく。
足りないことは、恥じゃない。
不完全なままでも、誰かの心に届く言葉はきっとある。
たとえ「たりてない」ままでも──きっと、大丈夫だ。
彼らは、“足りないまま”走り続けた。
その姿が、誰かの心に火を灯す。
完璧じゃなくていい。
不安の中でも、もがきながらでも、何かを伝えることはできる。
たとえ「たりてない」ままでも──きっと、大丈夫だ。
📺 ドラマ『だが、情熱はある』は Hulu で配信中!
さらに、伝説のユニット『たりないふたり』の映像も楽しめます。
📝彼らの“言葉”を、もっと知りたい人へ
『だが、情熱はある』に心を動かされたなら、
ぜひ本人たちが綴った言葉にも触れてみてください。
▼ 若林正恭さん著『ナナメの夕暮れ』
“たりない”まま生きてきた彼の葛藤と気づきが詰まっています。
📚 山里亮太さん著『天才はあきらめた』
“悔しさ”と“熱”で走り続けた山ちゃんのリアルな過去。
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