自分と相手を大切にしたくなる|『放課後のカルテ』名言9選

ドラマ

「ちゃんと見ているつもりだった。でも、大事なことには気づけなかったのかもしれない。」

子どもの表情や体調、ふとした一言──
あとから思い返して「なんで気づいてあげられなかったんだろう」と、胸が苦しくなることってありませんか?

ドラマ『放課後のカルテ』は、
そんな小さな異変に誰よりも早く気づく“小児科医”が、
学校という場所で命と心に向き合っていく物語です。

この作品には、「子どもたちのSOSのサインにどう気づくか?」
「“大丈夫”の裏にある本音に、どう寄り添うか?」
──そんな問いに静かに気づかせてくれる名言がたくさんありました。

この記事では、その中から特に印象に残った9個の名言を厳選。
自分と、周りの大切な人を思いやりたいあなたの心に、そっと寄り添う言葉を紹介します。

※本記事で紹介している名言は、ドラマ『放課後のカルテ』は(日本テレビ)より引用しています。

周囲の人間が病気を知らないことで

周囲の人間が病気を知らないことで
知らず知らずのうちに当人を追い詰める
今、お前たちがやってることがそうだよ

わたしの感じたこと

このセリフは、ナルコレプシーという病気を抱えた子どもに対して、
周囲の無理解が無意識のうちにプレッシャーを与えている──というシーンで出てきた言葉です。

でもこれって、学校や子どもに限った話じゃないと思うんです。
社会に出ても、職場でも、家庭でも──
「知らないこと」が誰かを追い詰めてしまう場面って、きっとたくさんある。

たとえば、ただ「元気ないな」と思った人が、実はうつの初期症状だったり。
「やる気がない」と思われた子が、実はHSPや発達障害の特性を抱えていたり。
でもそれって、医者でもない限り、すぐに気づけるわけがない。

だからこそ、このセリフは教えてくれるんだと思います。
「知らなかったこと」を責めるんじゃなくて、
“知ろうとする姿勢”が、まずは大切なんだ
って。

わたしたちができるのは、完璧に理解することじゃなくて、
「気づこうとする」「想像しようとする」──その一歩だけかもしれない。

命はな取り返しがつかない

命はな取り返しがつかない
あの時立ち止まってれば
目を離さなければ
木から飛び降りなければ
5分前に戻ってやり直したい
そう思ってもやり直せないのが命だ
だから大切に扱わないといけない
俺だって
人が目の前で死ぬのを
見たくないんだ

わたしの感じたこと

小さな後悔がいくつも並んだこのセリフ。
「立ち止まっていれば」「目を離さなければ」──
そう思っても、命だけはやり直せない。

この言葉は、生徒たちに**命の重さを“心で感じてほしい”**という願いから出た、
本気のメッセージにも思えた。
誰かを責めるのではなく、「どうか、知ってほしい」
そんな祈りのような言葉だった。

わたしは、子どもが関わる事故や事件のニュースを見ると、
胸が苦しくなることがある。
「親御さんはどんな気持ちなんだろう」と想像すると、
やり場のない悲しさに襲われる。

命って、あまりにもあっけなく、そして一方通行で。
だからこそ、この言葉が伝えてくれる。
“命は戻らない”という現実と、“今”の大切さを。

何考えてんのか、聞かせてくれないか、お前の言葉で

お前の言う通り
問題があるから来た
根本的な原因を知りたい
でもなんにも知らない
お前がどんな人間で
何があって
何考えてんのか
聞かせてくれないか
お前の言葉で
助けたい
お前を助けたい

わたしの感じたこと

このセリフが“名言”なのかは、正直わからない。
でも、「言葉にすることの大切さ」について考えさせられた。

今、自分が何に悩んでいて、何がしんどくて、どんなことに苦しんでるのか──
それを自分でもちゃんとわかっていないまま、
ずっと抱え込んでしまうことってあると思う。

たとえば、職場でのストレス、人間関係のモヤモヤ、
誰かのたった一言に傷ついて、それをずっと引きずってること。

それを言葉にして誰かに伝えるって、すごく勇気のいることだけど、
「助けたい」って真剣に向き合ってくれる人がそばにいたら、
少しだけでも、その勇気が出せるかもしれない。

このセリフは、“助けたいから教えてほしい”っていう、
まっすぐな思いがこもっていて、心に残った。

自傷行為の根底には

自傷行為の根底には
言葉にできない葛藤があるはずです
隠し通した内面をさらけ出すのは
決死の覚悟です
事情を話せたのは
あいつ自身が向き合おうとした証拠
傷は隠していた言葉の全てです
父親であるあなたが
それを受け止めてください

わたしの感じたこと

「誰にも言えない気持ち」って、誰の心にもあると思う。
うまく言葉にできなくて、自分でも整理できなくて、
それでも苦しくて──そんな気持ちを抱えて生きている人は、きっとたくさんいる。

このセリフが胸に響いたのは、
“見えない傷”の背景にある「言葉にならない想い」を、ちゃんと受け止めようとしていたから。

誰かが話せるようになるまでには、時間も覚悟も必要で。
その一歩を踏み出したこと自体が、もう十分にすごいことなんだと思う。

「ただのかまってちゃん」と決めつける前に、
「この子は今、何を抱えているんだろう」って想像する大人がいるだけで、
救われる子どもは、きっといる。

自分はその程度だってことを自覚しろ

人間は眠らなきゃ生きられない
そんな状態では
見れるもんも見えないぞ
気を張ってたって
怒るわ 遅刻するわ 体調崩すわ
理想 掲げるのは結構だが
到底 及ばない
事実 支障が出てる
自分はその程度だってことを
自覚しろ
理想を夢見て倒れるより
及ばないことを自覚して
動ける方が
あいつらのためだろ

わたしの感じたこと

理想を掲げるのはいい。でも、それがプレッシャーになって
自分を壊してしまったら──誰のためにもならない。
理想に届かない自分を責めたくなるときもある。
でも実際は、“今の自分にできること”を見極めて動くことのほうが、よっぽど大事なんやと思う。

自分の限界をちゃんと理解して、無理せず、人に頼るときは頼る。
その方が結果的に、自分も周りも守れる気がする。

完璧を目指してボロボロになるより、
「これが今の自分や」と認めたうえで、それでも前に進もうとする。
それがきっと、現実と向き合うってことなんやと思う。

お前は謝って欲しいのか?

お前は謝って欲しいのか?
お前にはお前の言い分があって
それを話そうとしないのにも理由があるんだろ?
でもそれを抱えたままじゃ現状を変えようがない
父親に会いに行ったのは
先に進もうとしたからじゃないのか?

わたしの感じたこと

自分の中に「言いたいこと」はある。
でも、それを言葉にするのは怖くて、
うまく言えなかったり、誰にも伝えられなかったり──
そうやって抱え込んでしまうことって、きっと誰にでもあると思う。

だけど、そのままでいたら、何も変わらない。
誤解されたまま、関係も気持ちも、ずっと止まったままになる。

「先に進もうとしたからじゃないのか?」
この言葉は、過去を整理するためじゃなく、
これからを生きていくための“対話”の大切さを、まっすぐに語ってくれている気がした。

気持ちを言葉にするのは、勇気がいる。
でも、それはきっと、自分のための一歩でもある。

下手くそなことは、他に頼らなきゃいけなんじゃないですか?

あなたの仕事で
救われる人がたくさんいます
その代わり
下手くそなことは
他に頼らなきゃいけなんじゃないですか?
全ての解決にはならなくても
あなたが1人で抱え込むよりかは
だいぶマシなはずです

わたしの感じたこと

人には、それぞれ得意なことと不得意なことがある。
だけど、大人になると「なんでも自分でやらなきゃ」って思い込みがちで、
苦手なことまで無理して背負って、しんどくなってしまうことがある。

でも実は、できないことを人に頼るっていうのは、弱さじゃなくて、
「自分をちゃんと知ってる人」の強さやと思う。

誰かより上か下かじゃなくて、
ただ「その人が得意なこと」「自分は苦手なこと」ってだけの話。

ひとりで全部抱え込むより、
できない部分は人に任せて、自分は自分の得意で誰かを助ける。
それでいいし、それがきっと、一緒に働くってことなんやと思う。

自分の体と心を大切に扱うのは

自分の体と心を大切に扱うのは
基本だが案外難しい
無理や我慢はせず
人に頼ることを恐れず
これからも健康でいて欲しい

わたしの感じたこと

健康でいることって、シンプルなようで案外むずかしい。
しんどい時やつらい時、自分の中だけでなんとかしようとして、
無理をしてしまうこともある。

でも──
頼れる人がいるなら、頼ることも大事やと思う。
その方が、自分を守ることにもつながるし、
結果的にまわりの人を安心させることにもなる。

そしてきっと大事なのは、
“自分の体と心”だけじゃなくて、
お互いが「相手の心と体も大切にする」っていう意識を持つこと。

そうやって支え合っていけたら、
無理せず、ちゃんと健康でいられるような気がする。

もしみんながいる場所に戻れなくても

もしみんながいる場所に戻れなくても
どこへ行くかを自分で決められるなら
その子は大丈夫だと思います
その一歩を踏み出す手伝いは
誰がしてもいい
大人たちが手を取り合わないと
子どもたちは守れないからな

わたしの感じたこと

「みんながいる場所に戻ること」だけが正解じゃない。
大切なのは、自分で“どこに行きたいか”を選べること
その選択を応援してくれる大人がいるって、
それだけで心の中に安心が生まれると思う。

子どもたちにとって、「ここにいていい」と思える場所は、
一つだけじゃなくていい。いくつもあっていい。
学校、家庭、地域、友達──
どこか一つでも「自分を受け入れてくれる場所」があると、
人は少しだけ、前を向ける気がする。

誰かがそばにいてくれる。
支えあえる大人が手を取り合ってくれる。
その安心感こそが、子どもたちを守る力になるんやと思う。

おわりに|大切にしたい気持ちが、きっとある。

『放課後のカルテ』の登場人物たちは、
決して完璧な大人じゃない。
それでも、子どもたちの命や心に真正面から向き合い、
時にはぶつかりながらも、少しずつ歩み寄っていく姿が描かれていました。

この記事で紹介した名言たちも、
派手さはないけれど、どれも心にじんわりと残る言葉ばかり。

自分自身のこと、そして身近な誰かのこと──
「もっと大切にしたい」と、そっと思えるきっかけになったなら嬉しいです。

気になった方は、ぜひ本編で彼らの言葉や想いを受け取ってみてください。

🔗 関連記事

■ 迷っても、立ち止まっても、大丈夫(宇宙兄弟)

『宇宙兄弟』の心に響く名言26選|迷っても立ち止まっても、大丈夫
夢に向かう中で、立ち止まってもいい。焦らなくていい。そんな温かくて前向きな言葉が、そっと背中を押してくれます。


■ 命と真剣に向き合うときに(3年A組)

言葉と命に向き合う。『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』心に響く名言5選
人と向き合うこと、命の重み、責任。真剣な問いかけと熱量のこもったセリフが、あなたの心に残るはずです。


■ 社会に出て、戸惑うすべての若者へ(今どきの若いモンは)

『今どきの若いモンは』名言11選|社会人の心にそっと響く課長の言葉
怒鳴らない。押しつけない。だけど、しっかり寄り添ってくれる課長の言葉。新社会人だけでなく、すべての働く人の心にも響きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました